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木星の逆行が7月29日から119日間続きます 特に注意したい3つの期間とは?

2022.07.24

以前のこちらのブログでもお知らせしましたが、木星は今年2022年の4月13日から居心地の良い魚座に移りました。

木星は一つの星座に約1年ほど滞在する間に概ね3ヶ月ほどは逆行します。 吉星である木星の逆行は、その吉祥をさらに強めると言われ、通常は良い時期に当たるのですが、今回のように木星自身の星座である魚座の場合は、それが逆目に出てしまうと言われています。

ですから、今年の木星の逆行の119日間は、チャレンジングな時期と言うわけです。

惑星が逆行を始める時と言うのは、地球から見ての話ですが、順行して惑星がだんだんとスピードを落としていくようになり、ある所で静止してそこから逆行が始まることになります。

これは逆行から順行に変わる時も同じで、だんだんと惑星の逆行の動きがゆっくりとなり、やがて止まって、そこから順行に戻ることになります。

今回の木星の逆行は魚座で起こるが故にチャレンジな時期となることを今お話しましたが、それがさらに強まるのが逆行が始まってからの約5日間と順行に移る前の約5日間と言われています。

実はそれにプラスして、今回の木星逆行の時期には、さらに2つのチャレンジングな天体の配置が発生してきます。

一つは、木星だけでなく、土星と水星も逆行すると言うことが重なる時期があり、この時期はさらにチャレンジングになるかも知れません。

もう一つは、これは木星でなく火星とラーフ に絡むことで、こちらのブログに詳しく書きましたが、火星とラーフ が牡羊座で一緒になる、と言う火山の噴火のような状態が、ちょうど重なる時期が発生します。

そこでこれらをまとめて注意する時期をまとめると次のようになります。

A. 7月29日〜8月3日 :木星の逆行への切り換えで最もチャレンジングな時期。またこの期間の8月1日には火星とラーフ がちょうど牡羊座で重なり、その状態は8月10日まで続きます

B. 9月10日〜10月2日:木星だけでなく、土星、水星も逆行する

C. 11月19日〜11月24日:木星が逆行から順行に切り換わるチャレンジングな時期

この時期に木星、火星、ラーフ の護摩焚き祈祷をお願いしました。

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日本で最初に行われたヤギャは1200年後の今日も毎年1月に京都で続いています

2021.01.08

後七日御終法僧侶入場
後七日御修法僧侶入場

今から約1200年前の西暦835年1月8日に空海は、後に後七日御修法(ごしちにみしほ)と呼ばれる護摩焚きの祈祷を天皇の健康と国の繁栄を願って、今の京都御所の宮中で始めました。 それは1月8日から7日間にわたって毎日行われます。

それから綿々と受け継がれたこの7日間の護摩焚きの御祈祷は、明治に入って京都の東寺に場所を移して、秘儀中の秘儀として今日も行われているのだそうです。

東寺のホームページには境内の案内が登場しますが、その敷地内の南西の角の建物には名称が登場しません。 小子房の南、鎮守八幡宮の西の建物です。 その建物こそが1年の中でこの7日間の護摩焚き祈祷だけに使われる灌頂院になります。

そこへ天皇陛下の身につける御衣(ぎょい)が届けられ、全国から選ばれた15人の真言宗の僧侶が1日3回、7日間で計21回の護摩焚き祈祷が行われるそうです。 その御衣に祈祷の波動が染み込むことになる訳です。

これは元々、唐の都にいたインド人僧侶アモーガヴァジュラ(不空三蔵)が唐の皇帝の為に始めたバラモンの祈祷が始まりだとか。 それを遣唐使として派遣された空海が習って帰国し、平安時代初期の835年から天皇陛下と国家の安寧を願って、京都御所の中の真言院の建物の中で行われるようになったそうです。

まさに日本で最初のヤギャと言えます。

その祈祷はこれまで参加する15人の僧侶以外、誰も見ることが出来なかったわけですが、2018年にNHKに特別に後七日御修法の『習礼』(しゅれい)の撮影が許されることになり、これらの映像を見ることが出来ることとなりました。

この行事で興味深いことの一つが、これまで非公開であった理由です。 それはこの祈祷の中で、御宝算と言う天皇の生年月日とお名前が書かれたものが使われる為だそうです。

奈良時代の『長屋王の変』の呪詛にまつわる事件に想いを馳せるまでもなく、権謀術数の渦巻く宮中で、昔は名前と誕生日の情報で呪詛(呪い殺す)さえ行われたとか。

そう言えば、この現代の日本でも何かの申込み用紙に意味もなく生年月日の記入を求めてくる風潮が一部で見受けられますが、古来、誕生情報はそんなに簡単に取り扱うべきものではなかったことがわかります。

かようにインドからの祈祷の伝統は、中国を経て日本に伝わった次第ですが、世界が小さくなった今の時代、私たち庶民もそのようなヤギャの祈祷の恩恵を直接受けることが出来る良い時代になりました。

(本文中の写真は全てNHK番組『京都の大宇宙 東寺』より)

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