Q&A

2017.11.05

Q. 安いヤギャと高いヤギャがありますが、自分はどの価格のヤギャを選べばよいのでしょうか?

A. ヤギャの謝礼の額の差は、どれだけの捧げ物の量を使うか、祈祷の時間的な長さ、何人の僧侶が参加するかなどを反映しています。 

捧げ物は、最高の存在に祈る為のお供えですから、当然ながら自分達で手に入れられる最高のものになります。 絞ったばかりの牛乳を放置しておくいて表面に浮いた乳脂肪(牛乳の量の3%ほど)からバターが作られ、それからさらに水分を蒸発させたギーという貴重品を惜しげも無く、護摩焚きの火の中に投下します。 

また、多くの花びらをたくさん投げ入れます。 そこに神様に降りてきていただく訳ですから、最高のものを捧げることになります。

Q. 高額のヤギャのほうが、やはり効果は高いということでしょうか?

A. 寺院への謝礼の多いヤギャでは、多くの捧げ物を使うだけでなく、僧侶の唱える真言(マントラ)の反復の回数も増えていきます。 例えば惑星のヤギャですと、通常のヤギャ、マハヤギャ、特別マハヤギャという形で、松竹梅的な3種類がありますが、ある真言の反復が108回、501回、1008回と増えていきます。 

反復によって生み出される波動も強くなり、より効果が期待できると考えれれています。 ご自身のご喜捨の気持ちの中で、無理のないものを選ぶと良いでしょう。

Q. ヤギャは、どのくらいの期間・頻度で受けたらいいですか?

A. ヤギャを依頼するタイミングにはいくつかのケースがあります。

特定の目的を達成する援助を祈祷から得たいと思える時: これは例えば、家族に病気の人がいるとか、パートナーとの出会いを達成したい、といった場合です。

自分はヤギャを受けたことがない: 人生で初めてヤギャを受ける、という方の場合には、9つ全ての惑星を鎮める『ナヴァ・グラバ・ヤギャ』を行うのは一つの方法です。 ナヴァ=9であり、グラハ=惑星ですから、文字通り9つの惑星すべて(太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星、ラーフ、ケーツ)の良き波動を助長します。

誕生日に相応しいヤギャを行う: 誕生日は太陽が生まれた時の位置に戻ってくる、ご自身にとっての『元旦』日です。 そのタイミングで、誕生日ヤギャであるアユシュ・ヤギャと特定の惑星のヤギャが行うことで、向かい風であれば和らげ、追い風であれば助長してもらいます。 どの惑星のヤギャが良いかは、誕生日時・場所の情報から鑑定いたします。

古代インドのジョーティッシュ占星術において『ダシャー』と呼ばれる人生カレンダーがあり、これが西洋占星術との大きな違いの一つとも言われています。 その”カレンダー”から、特定の惑星の影響を中和したり、補強したりするヤギャを行います。 タイミング的には、新しい惑星の時期が始まる1ヶ月程度前に行います。 例えば、来月から木星の時期が始まる、とすれば今月に木星のヤギャを祈祷してもらっておきます。 ダシャーのチャートを持っていない場合は、誕生時間情報から鑑定サービスを¥6,000でさせていただきます。 鑑定結果が出てから1週間以内に¥50,000以上のヤギャの注文をいただくと、この¥6,000分は差し引かせていただきます。

トランジットの影響を中和すると良い場合:
  これは今現在、土星が射手座に約2年半居ます、というような、惑星がその動きの中で星座などの位置を変えていきますが、それをトランジットと呼んでいます。 ジョーテイッシュ占星術では、サデサティ(7年半)と呼ばれる土星のトランジットが有名です。 これは土星が、ご自身の誕生時に月の居た星座の一つ前、同じ星座、一つ先の星座の3星座を通過する期間のことです。 土星は太陽の周りを約30年かけて一周するので、12ある各星座に留まる期間は、約2年半になります。 それで3つの星座を通過するのに約7年半かかり、この期間は人生においてチャレンジングなことが起きやすい、と言われています。 ですから、この時期に当たった際には、サデサティヤ・ギャや土星を鎮めるヤギャがお勧めになります。

Q. 運命を改善する手段はヤギャだけですか?

A. 古代からの口伝では、私たちの過去の行動がもたらす現在の自分の状況を改善したい場合にその手段として6つあげています。

真言(マントラ)を唱えること
技法(タントラ)を行うこと。 印を結んだり、アーサナをしたりすること
護符(ヤントラ)を持つこと
薬草(アウシャダ)を取ること アーユルヴェーダの薬草です
宝石(ラトナ)を身につけること 指輪やペンダントにして肌に触れさせます
祈祷(ヤギャもしくはヤジュナ)をしてもらうこと

このようにヤギャは、6つの手段のうちの一つ、という位置付けです。 この中で専門家である僧侶に依頼してやってもらうことが、ヤギャになります。

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